from
SHOZO KAMIBAYASHI
あやめさん(妻)の頭皮トラブルのために作ったヘアミールトリートメントシャンプー。ボリューム感が戻り喜んでくれましたが、悩んでいた期間が長かったため、すでに生えていた部分のツヤがなかなか戻らず、バサバサで人前にはあまり出たくないなぁと思っていた時期がありました。今のヘアミールは、6回もの成分改良を重ねツヤ感もサラサラ感もありますが、最初のヘアミールは頭皮ケアとボリューム重視でツヤ感が弱かったのです。
そこで、あったらいいなと思ったのがヘアオイル。
コンディショナーは頭皮のことを考えると作りたくない。(どれでもトリートメントシャンプーの商品ページの「私達からのメッセージ」を読んでみてください)じゃあ、直接髪に塗るものを作ろうと思い色々と試しました。オーストラリアからアルガンオイルを輸入してみたこともあります。ホホバもオリーブオイルも、ごま油も、椿油も、米油も試しましたが、ピンとくるものがない。
ヘアオイルは無理だろうかと諦めかけていたときに出会ったのが、国産の藪椿という種類の椿から絞った椿油です。ベタつきが少なく、髪のボリューム感も損なわず、ツヤとまとまりを与えてくれる。こんな椿油があるのか!と驚いて生産者の方に尋ねてみると、椿はたくさん種類があり、種類のよりオイルの性質が全然違い、さらに絞り方と濾過でも軽さや匂いが全然変わることを教えてくださりました。
熱を加えながら絞ると効率よく多くの量がとれます。料理用の椿油を絞るならいいのですが、ヘアオイルに使うとなると、重たく香りもよくありません。天ぷらを揚げるわけでもなし、どうせ少しずつしか使わないヘアオイルです。贅沢に非加熱で絞っていただき、さらに濾過を繰り返していただくことにより、軽くて無臭の椿油を作っていただいています。
ただ、それだけでは面白くない!ただの椿油です。
ナチュラルコスモのトリートメントシャンプーは、何分も流し続ける必要がなくスッと流れ落ち、ぬるぬるとしたものが肩に残ったりすることがないように作っています。だから全身洗っても気持ちがいい。でもその代わり香りもすっと流れ落ちてしまいます。私はそこも気に入っているのですが、髪には香りが欲しいという方もたくさんいらっしゃった。
そこで、様々な香りを世界中から取り寄せたのですが、私が気に入ってしまったのがブルガリアのオーガニックダマスクローズオイル。高級オイルです。でも、ローズなのに甘さが一切なく、爽やかな香りがとても素晴らしく、封を開けた瞬間にもうこれしかないと思ってしまいました。
高級すぎたため反対されましたが、もうこれでなければ嫌や!と思ってしまったので、押し切りました。社長特権です。
ただ1つ失敗したことがあります。配合比率が贅沢すぎたかも!笑
化粧品の仲間内に話したらいつも驚かれています。
リップに塗ると、香りまで気持ちよく楽しんでいただけますよ。
上林昌三