覚醒の「ラバンジン」。眠りをサポートする「真正ラベンダー」など、ラベンダーの種類が変わると、香り方や匂いが全く異なり、使用目的も変わるのです。この記事ではラベンダーの種類についてご説明します。

真正ラベンダーとの出会い
10年ほど前でしょうか、東京出張の際に、晴れた空を背負い鼻歌を歌いながら青山を歩いていました。
すると突然現れたのが、ファーマーズマーケット。国連大学で行われているイベントです。
中でも興味を惹かれたのがラベンダーを販売されているテントでした。
子供の頃は大好きだったラベンダー。匂い玉が入っていた機械式の鉛筆もラベンダーがお気に入りでした。
それがなぜか大人になると少し苦手になってしまったラベンダー。
久しぶりにラベンダーを嗅いでみようかな。せっかくのファーマーズマーケットだし!と思い、「おかむらさき」という品種の瓶を開けてみると、恋に落ちたかのような衝撃を受けたのです。
私の記憶の中では「爽やかな夏の青空のような香り」がラベンダーでした。
ですが、私の手の中にあるおかむらさきは、「甘いすもも」のような香り。
「控えめ」と表せばいいのか。私の記憶の中のラベンダーとは全く違う香りだと表現するしかない香りだったのです。
「おかむらさきは『真正ラベンダー』という種類だからなんですよ。こっちの『ラバンジン』という種類を匂ってみてください」と言って手渡してくださったものを嗅ぐと、記憶の中通りのラベンダーの香りだったのです!
さて、この記事ではラベンダーの種類とその役割についてお話ししますね!

あえて弱く働きかける香り
ブルガリア産の真正ラベンダーのみを使用した人気アイテム「ラベンダー椿オイル」。何度かこの香りが弱いのでは?というご感想をいただいたことがあるのです。
ラベンダー精油の肌/髪用オイルへの配合は、多すぎる際は頭皮や肌への負担となってしまうため、アロマテラピーの観点から安全と言われている量のギリギリを配合しているのです。
それにもかかわらず、このラベンダーは存在感が薄いと思われるとがあります。
実はその存在感の薄さは、脳にあえて強く働きかけないことができる、「真正ラベンダー」の特殊な能力でもあるのです。
ラベンダーには3種類があるのですが、この主張しないところが、真正ラベンダーは眠りケアに最も適した香りで、この眠りケアに直結しているのです。

ラベンダーには大きく3種類ある。
さて、ラベンダーといえばフランスが有名です。
真正ラベンダーは全体生産量のわずか5.5%しかない貴重種。
一般的に知られているラベンダーは「ランバンジン」という種類で全体生産量の94.5%を占めます。
生産が比較的に容易で、対面積の収穫量も真正ラベンダーより多いため、好まれて栽培される種類です。
夏の青空を思わせるような爽やかで、鼻に抜けるシャープで清涼感のある香りがラバンジンの特徴。
流通されているほとんどのラベンダーが「ラバンジン」のため、ラベンダーの香り=ラバンジンと言っても過言ではありません。
- 真正ラベンダー:甘くフルーティーで、アロマテラピーではリラックス効果に使われます。
- スパイクラベンダー:鼻を抜けるような爽やかな香りで、高揚効果が強いです。
- ラバンジン:最も一般的なラベンダーの香り。上2つの交配種。花付きがよく、対面積での収穫量が多く、好んで栽培される。

強く香るのは樟脳という虫除けの香り。
さて、ラバンジンの爽やかな香りが何かと言いますと、樟脳(しょうのう・カンファー)という成分なのです。
虫除けとしてタンスに入れる芳香剤の原料です。
アロマの効果としては、高揚作用があり、気分を盛り上げたい時などに使われます。
目を覚まさせるその香りは、脳に刺激を与え、人によってはとても強く感じられることがあります。
一方で、「真正ラベンダー」は樟脳がほとんど含まれません。生産地によってはほぼ全く含まない物もあります。
ナチュラルコスモが前回の製造で使用したものでは「0.2%」という驚くべき低数値です。※天然物のためロットによって差があります。
代わりに多く含まれるのが眠りの深さをサポートする二つの香り成分。
深い眠りをサポートする「リナロール」という甘いフルーツのような香りの成分と、眠りの導入を助ける「酢酸リナリル」という成分を、ラバンジンと比較して大量に含むのです。(前回製造時のものでリナロール:31.1%、酢酸リナリル38.18% ※天然物のためロットによって差があります。)

覚醒の「ラバンジン」。眠りの「真正ラベンダー」。
そうなのです。「真正ラベンダー」と「ラバンジン」は、どちらもラベンダーなのですが、役割が真逆なのです。
その違いが香りに現れるのです。1日の終わりを、ゆったりとした気持ちで、ベッドルームを快適な眠り空間に整えるための、スイートで寝室を甘い夢を誘ってくれるような香り。
そこに確かに存在しているけれど、気がついたら意識の外に消えてしまい、自分の意識もいつの間にか眠りにつく。存在感をわざと消せる香りです。
私自身、コロナ期間中に眠れなくなった時期がありました。
その時期にブルガリアの方から分けていただいたものが、「真正ラベンダー」に使わせていただいているものです。
気分を引き締めたいとき外出前などには向かないのですが、甘くスイートなおうち時間を楽しむ香りとして、楽しんでみていただけますと嬉しく思います。
ベッドに寝転んだら、自然と髪の毛からラベンダーの香りがする。アロマを炊くよりも簡単に、普段の日常のヘアケアが眠りケアになる。きもちいい生活を作る道具です。